いろいろな音楽を聴いていると
ふと有名人の個人名が出てくることがありますよね?
例えば井上陽水作詞の
PUFFY『渚にまつわるエトセトラ』では
「止まり木に あのハリソン・フォード」
という有名な歌詞がありますよね。
そういう曲を聴くと「ん?」と振り返ってしまいます。
では今回は、どんな有名人が登場するのでしょうか。
誰もが知るあの有名な映画監督です。
伊藤つかさ 『オススメ!』
1984年発表
伊藤つかさの6枚目のアルバム「オススメ!」
ローラースケートを履いているジャケットが目を引きます。
冒頭1曲目にいきなり登場するその人とは
映画監督のスティーヴン・スピルバーグです。
タイトルは「お願いスピルバーグ」
作詞は、今井美樹の楽曲を多く手掛ける岩里祐穂
歌詞の内容は
恋人同士なんだけど
ちょっと彼氏のほうが気まぐれで
淋しいおもいをしている彼女が
週末の夜のドライブに誘いだしているようです。
そこでルーフを開けると青い流星
流れ星にお願いするのかとおもいきや・・・・
84年といえば
82年に「E.T」を発表し、まさにスピルバーグ第1期黄金期の頂点
飛ぶ鳥を落とす勢いのこの世界的映画監督に
「この広い宇宙にふたりきりにして」
「この愛を永遠に凍らせて」
とお願いします。
するとラジオから流れるラブソングは火星からオンエアされ
時間の波を超えて素敵なランデブー
作曲は一風堂のメンバーだった見岳章
アイドル楽曲ならではのマジックもふりかかり
なかなか可愛い作品に仕上がっています。
編曲はこの曲を含む、アルバム全曲を清水信之が担当しているので統一感があり
アイドル名盤の一枚ともなっています。
2023年はスピルバーグ監督の自伝的映画「フェイブルマンズ」も日本公開されたので
伊藤つかさの「お願いスピルバーグ」もぜひ一緒に聴いてみて下さいね。
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